時間がかかるほうが健康には好い
身体にとって重要な栄養素である糖質。
糖質を摂り過ぎると身体に悪いのは当たり前ですが
・お菓子で糖質を摂る
のと
・フルーツで糖質を摂る
は全然違います。
フルーツで糖質を摂るなら実は大丈夫です(上限無く、ではないですよ)。
お菓子とフルーツの糖質の違い
お菓子の糖質とフルーツの糖質、同じ【糖質】でも何が違うのかというと、まず
・単糖類(お菓子)
・多糖類(フルーツ)
ということです。
単と多で、要は構造的に小さいか(単)大きいか(多)が違います。
そして、その大きさが血糖値に大きく影響してきます。
単糖類は小さいがゆえに消化吸収が良すぎるんですね。
つまり、血糖値の上昇に直結しやすいということ。
逆に単糖類は大きいのは消化吸収に時間がかかり、血糖値の上昇が抑えやすいんですね。
血糖値の上昇が激しいと血糖が余りがちになります。
余った血糖がどうなるかというと脂肪になります。
その結果は肥満ですよね。
肥満は身体に悪い状態なので、そう考えるなら単糖類より多糖類、お菓子よりフルーツで糖質を摂ったほうがいいんですね。
食物繊維という余分がいい
その他の違いとしては
・食物繊維の量
が大きいです。
お菓子にも実は
・難消化性デキストリン
という水溶性の食物繊維が入っていたりするのですが、それでもフルーツに含まれている食物繊維量にはかないません。
食物繊維の量も血糖値の上昇に関わってきます。
当然多いほうが血糖値の上昇は緩やかになります(低GI食品なんかがそれですね)。
食物繊維が消化吸収に時間がかかるのは有名ですよね。
食物繊維は人間の身体の消化機能では分解できないと言われてますが、実際には【腸内細菌】が分解するので、結果的にはある程度消化吸収されてます。
それでも、食物繊維があることで糖質の吸収も良い意味で妨げられるので血糖値の上昇は十分抑えられます。
食事ではまず野菜から食べたほうが好いというのは、その辺もあるんでしょうね。
素早い消化吸収が必要な時もある
身体のエネルギーとして重要な糖質は摂り過ぎはいけないものの、摂らなければいけないものでもあります。
そして、摂り過ぎないようにするにはお菓子よりフルーツで糖質を摂るのがオススメです(単糖類か多糖類か)。
食物繊維も糖質の摂り過ぎを抑えてくれます。
ただ、すぐに大量のエネルギーを使いたい場合は別です。
例えばスポーツをする時や、して疲労がたまった状況など。
そんな時はすぐにエネルギーを補充したほうがいいので、消化吸収の良いお菓子でも大丈夫です(もちろん、白米やパンでもOKです)。
大丈夫と言っても、当然上限無く食べてもいいという勘違いはしないようにお願いしますね。