薄毛の酵素の働きを止めれば…
薄毛の原因とされるのは
【5αリダクターゼ】
ですが、この5αリダクターゼは酵素の一種。
なので、酵素がどんなものをか理解しつつ薄毛を考えてみます。
酵素の適正温度
5αリダクターゼを始めとした人の身体の酵素には、その働きが高まる適正な温度があります。
その温度帯は
・37℃~38℃
くらい。
平熱よりも少し高いくらい、微熱くらいの体温でもっとも活性化します。
酵素にとって体温は高すぎてもだめで、というもの酵素の材料はタンパク質だからです。
ゆで卵を想像すると分かりやすいですが、ゆでた卵は冷やしても生卵には戻りません。
タンパク質は熱によって変性してしまうからです。
熱で人が亡くなるのも、そういった理由があるからです。
高すぎず低すぎない体温が酵素の働きを高めます。
薄毛の酵素の働きを抑えるために冷やす?
薄毛の原因になる5αリダクターゼは、働きを抑えたい酵素です。
ということは、37℃~38℃の温度帯からずらしたいですね。
体温を上げ過ぎるとシンプルに危険なので、それはナシ。
なら体温を下げる方がいいのかな?と考えてしまいますが、それはそれで良くないことが。
体温を下げるとどんな反応が身体に出るかいうと
・血管の周径が縮む
んですね。
結果、血流が悪くなります。
頭皮の血流が悪くなり、毛根への栄養供給が悪くなると発毛、育毛が悪くなります。
温度を下げれば5αリダクターゼの働きは抑えられますが、血流も悪くなってしまうという一長一短な感じです。
酵素の温度に対する反応を利用した薄毛対策は難しいですね。
少なくとも頭皮を温める戦略はナシ
体温を下げて5αリダクターゼの働きを抑えて薄毛対策をするのは難しいですが、そこから分かることは
・頭皮を温める
という戦略はとりあえずナシということです。
頭皮を温めると5αリダクターゼの働きは高まってしまうので。
血行を良くするのは確かに髪の毛には良いのですが、デメリットも出てきます。
まあ、体温が上がったら下げるために汗をかくので、結果そんなに体温も変わるわけでもないんですが。
となると、やはり頭皮を温めることにはあまり意味はないのかな、と思います。
色んな側面から考えてみても、薄毛対策は難しいですね。