寝れないのは特別枕のせいではない説
・朝起きると肩や首が痛い
・寝違えをよくする
・寝つきが悪い(眠りが浅い)
という方は、その原因として
・枕が合っていない
ことを考えることが多ようですが、実はそこまで枕が原因になる可能性は高くありません。
枕に執着するのはオススメできません。
なぜ寝れないのを枕のせいにするのか
枕が合わないと感じるケースとしては
・首のカーブに枕がフットしない
という感覚を持つ人が多いみたいです。
そして
・フィットしていない且つ寝起きで首がこる、痛い
などの状況に陥るため、より一層
『これは枕のせいだ、枕が合っていないからだ』
という結論に自己完結するみたいですね。
確かに状況証拠は出ていますが、それで良くならないのが枕問題です。
なぜかというと、実際に枕を変えて、なんなら自分専用の枕などを作ってみた人の話を聞くと
『枕を変えても状況は変わらなかった』
というのがほとんどだからです。
これは
・枕を変えても睡眠は良くならない
という完全なる結論を示すものではないですが、『枕が原因だ!』としゅうちゃくしないほうが良いですよ、という結論にはなると思います。
睡眠時に起きている寝返りの重要性
では、なぜ枕を変えても睡眠に関わる状況が変わらないかというと、
・寝ている時は寝返りを打つのが実は普通
だからです。
通常、自分に合った枕を探す場合、およそ
・仰向けの状態に合った枕
を探すことになると思います。
そういった枕を探すのは実は難しくはないのですが、それは重要なことを見落とした考え方です。
それは何かというと
・睡眠中の寝返り
です。
よく朝起きると布団がぐちゃぐちゃだったり、ベッドの端で寝ていたりすると寝相が悪いと言われることがありますが、実はあれ、そんなに悪いことではないんですね。
寝相が【悪い】という表現が良くないですね。
寝相が悪いということは寝返りをよく打っているということ。
この寝返りを打っていることは、身体の状態に大きく影響します。
基本的に人間の身体は一定時間同じ姿勢でいると、固まってきます。
データによると20分じっとしているだけで、です。
もしこれが睡眠中に起きていたらどうなるでしょうか。
全く寝返りを打たない、めちゃくちゃ寝相が良い人であれば、朝起きるとその段階でけっこう辛いことになっているかと思います。
もちろん、全く寝返りを打たない、ゼロの人はめったにいないのですが。
起きている時も寝ている時も、動いていないということはそれだけでリスクです。
なので、睡眠時の寝返りは健康にとって必須です。
この健康にとって重要な寝返りは、枕を選ぶ際にはほとんど考慮に入れられません。
だから、枕選びが上手くいないんですね。
寝返り前提の枕選び
枕を選ぶ際には、寝返りをすることを前提に選ばないといけないので、仰向けの状態でのフィッテイングだけを考えていては上手くいきません。
寝返りのことを考えて枕を選ぶなら、ベット上での横向き、側臥位の姿勢を考えて選ぶのはベスト。
というのも、側臥位の状態を考えると、しっかり首を枕で支えてあげないとヤバいからです。
人の頭の横幅と肩幅を比較すると、当然に頭の横幅のほうが短いです。
となると、側臥位状態で枕の高さが足りなかったりすると、頭がベッドのほうに重さで落ちていくことになります。
その状態では
・首の筋肉や関節、靭帯に過度なテンションがかかることになる
ので、首や肩の筋肉や関節に痛みなどの不具合が生じやすくなります。
側臥位での枕の高さの目安は、
・首のラインが真っ直ぐか、ベッドと反対方向にやや屈曲
です。
さらに実際は、肩が布団やマットの柔らかさで沈むので、それも計算に入れておきたいですね。
枕の固さも横になって寝た時に、耳が痛くない程度のものであれば十分です。
その辺りの条件を考えて選ぶなら、そんなに高価な枕は必要ありませんので。
枕選びには睡眠が悪いのは枕のせい、という執着は捨てておきましょう。
その考え方ですと、寝返りを考慮しない枕選びになりがちですので。
寝返りを打つのが前提の枕選びを心掛けてみてください。