背骨のラインで若返る
身体のラインが崩れていると老けて見えることがあります。
元気がないように見えたり、お腹が出ているように見えたり。
そうならないようにするには、背骨の状態把握と改善は必須です。
お腹を固めるのはNG
背骨を整える際に気を付けて欲しいことで、背骨のラインを崩している原因の一つが
・身体の前側を圧縮することで支えにすること
です。
分かりやすく言うと
・お腹を縦に潰して固める
という感じです。
本来、お腹は背骨のある背中側と比べて柔らかいものです。
肋骨もないので。
そこを軸に身体を支えようとする方法の一つが潰すことです。
ふわふわのパンを潰して食べると固くなり噛み応えが出るような感じで、柔らかいものを圧縮することで固さを出す。
そういった現象をお腹で起こすんですね。
背骨ほどの強さはなくとも、代用はできます。
ただ、その方法を採用すると身体の前面の緊張が過度に高まります。
身体を操作する時や姿勢を作る際に、身体の前面の筋肉に依存しやすくなるんですね。
身体の後面側を使ったほうが効率的
ですが、実際の身体の仕組みから考えると、身体の後面(背面)の筋肉のほうがパワーを出すことができます。
パワーを出せるとこを使わずに、出しにくいところを使うことを続けると、さらに身体のバランスが崩れて身体のラインも崩れます。
身体の前面が全体的に圧縮される感じになるので、逆に後面は伸ばされる感じになります。
いわゆる猫背というヤツになりますよね。
猫背は正面から見る時はまだいいのですが、横から見た際の老けた印象は強くなってしまいます。
しかも、身体機能的には呼吸機能が大幅に低下するので、それに伴って睡眠の質が低下したり代謝が悪くなったりもするので、余計に老けます。
代謝が悪くなるのは、さきほど書いたように身体の後面のパワーのある筋肉を使わなくなることによっても起きますし。
パワーのある筋肉=大きな筋肉=使うと消費カロリーの多い筋肉、の公式です。
身体の後面側には背骨があることを忘れない
身体の構造を考えるなら、その支えの中心とすべきものはやはり背骨のある後面側です。
どちらかというと筋肉よりも骨格を頼ったほうが安定しやすくなりますし、バランスが良いです。
お腹を固めて支えにしたり、身体の前面の緊張を高めて軸を身体の前側に作ったりとしてしまうのは、シンプルに身体の前面のほうが意識しやすいからでもあるんですが。
自分の目で確認しやすく、触ることもできるので。
逆に背骨側は見えにくいし、触りにくく、イメージしづらいので、脳内のボディイメージが弱くて、ちゃんと使おうとしないと使えないんですね。
そういった意識のしにくさもあって、身体の前側に依存した身体の使い方になるんでしょうけどね。
でもそれは身体にとって良いことではないので、できるなら修正しときましょう。
少なくとも普段からお腹に力が入っている人、お腹を固めて身体を支えている人は早急にやったほうがいいですよ。
それに気づくのもきっかけがいりますが、とりあえず色んな場面で自分のお腹を触って確認してみましょう。
寝てるときなんかに腹筋を固めているのが確認できたら、大当たりです。
悪い意味で、ですけどね。