幹細胞コスメのつじつまが合わないところ
最近ふと思ったことですが『幹細胞コスメの【幹細胞】って自分の幹細胞じゃないよな?』ってことです。
そもそも幹細胞といっても生きている幹細胞ではないはずなので、幹細胞の性質の良さは出ないと思ってましたが、自分の幹細胞が入っているワケでもないので、余計にその効果に疑問を持ってしまいました。
美容系の再生医療だと
・PRP
をパっと思いつきます。
PRP=多血小板血漿で、自分の血小板を患部に打ち込むことで、再生力を高めます。
血小板自体に再生力があるのではなく、血小板が成長因子、トリガーになって再生力を高めてくれます。
この場合もやっぱり【自分の血小板】なんですね。
幹細胞を使った再生医療も【自分の細胞】から幹細胞を培養して、それを自分の身体に戻して(患部に)打ち込んで再生力を高めます。
ここでも【自分の細胞】を使います。
他人の細胞を入れたところで異物と認定されて、免疫に攻撃されてしまいますからね。
これに対して【幹細胞コスメ】に入っている幹細胞は、当然自分のものではありません。
誰のものなのかも分からないですよね。
『ホントに誰のだろう?』と思ってしまいます。
自分の幹細胞ですらないのに、どう効果を及ぼすのか。
しかも生きた幹細胞でもないですし。
幹細胞自体に成長因子が含まれていて、それが肌の細胞などに反応してコラーゲン生成がよくなる、みたいな感じらしいんですが…。
その成長因子自体は、グルコースみたいな誰の身体にも作用する栄養素みたいなものかもしれませんが、ちょっと効くイメージが湧かないんですよね。
幹細胞コスメのホントのところはまだ分からないですが、ホントに怪しいもの、効果のないものであれば消費者庁も動きそうなものなので、まだはっきりした答えは出せない状況です。
ただ、理屈で考えていくとそんなに効果のあるものではないのかな、と私は思います。