お金は気にしても健康は気にしない
老後2000万問題とか、お金に対する意識はまだ高くなっていると思いますが、自分の将来的な健康、老後の身体の状態を気にして生きている人は少ないんじゃないでしょうか。
金融リテラシーとかITリテラシーとか言われることがありますが、そこに健康リテラシーが入ってこないこと自体が問題なのかなとも思います。
めちゃくちゃ大事なことなのに、それに全く比例せず気にされていないということなので。
自分の健康リテラシーはどんなもん?
健康リテラシー、要は
・自分の身体に対する関心の高さ
・自分の身体の構造や仕組みをどれだけ知っているか
あたりの評価になると思いますが、この健康リテラシーが低いとちゃんと怖いことになります。
例えば、病院などでの先生からの病気やケガの説明です。
先生の評価として
『説明が丁寧で分かりやすかったです。いい先生でした』
なんて評価をする患者さんは多いと思います。
確かにそれは大事なことなんですが、よくよく考えてみるとおかしなことを思っているんですね。
そもそも、説明されたことが『正しいことかどうか』は患者さんは分かっていませんよね。
患者さんは基本的に自分の身体の構造や仕組みを知っていないので。
リテラシーが低いと病院もちゃんと選べない
となると、
・先生の言っていることの意味はちゃんと理解できていないけど説明が分かりやすかったから信じよう
といったような状況が実は出来ているんですね。
もちろん先生が嘘を言っていることはほぼないと思いますが、穿った見方をすると状況的には詐欺にかかっていてもおかしくないワケです。
おそらくそこまで考えている患者さんはいないと思います。
病院に行く患者さんは、何かしらの答えを求めていくワケで。
加えて、それが自分が納得できるものであって安心したいからですね。
仮に説明が正しくても(患者さんは正しいことも分かりませんが)、分かりにくく納得できないと不安になったりしますよね。
納得できない話をする先生だから信用できない、不安だ、と思ったことがある人は少なくないと思います。
それが人間心理だから仕方ないんですけど、どうかそこで考えて欲しいですね。
リテラシーが詐欺を防ぐように
『よく分からない話をする先生だけど、それはこっちがちゃんとした知識を持っていないから分からないのかも』
って。
なんだかんだで医師を始めとした医療関係の人は真面目な人が多いと思いますので、真面目さゆえにちゃんと説明しようと思って(正確な医療知識を元にした)、小難しい話をしちゃってるかもしれません。
分かりやすい説明をするスキルも大事ですが、そこに執着しないで健康リテラシーを上げていくことで、出来るだけ先生と対等に話せるようにしておくと、よりよい医療を受けることができるようになりますよ。
地味で地道な勉強、Google先生に時間をかけて教わる必要がありますが、そこは自分のためと思って頑張りましょう。