有酸素運動は身体に良いだけなのか
ダイエットのために運動をしようと考えると出てくる方法の一つが
【有酸素運動】
ランニングやウォーキングなどがこれに該当するわけですが、この有酸素運動がダイエットに良いワケは
【脂肪を燃焼させるから(減少させるから)】
です。
確かにムダな贅肉である脂肪を減らせれば、ムダをそぎ落として身体を引き締めることが出来ます。
じゃあ有酸素運動をやりまくればいいのか、というと実はそうでないので、その辺りを考察していきます。
脂肪が燃焼している裏で…
脂肪が燃焼しムダな贅肉が落ちるのは良いことですが、その裏で起きているのは
【コルチゾール】
というホルモンの分泌促進です。
このコルチゾールは別名
【ストレスホルモン】
と呼ばれていて、身体的ストレスや精神的ストレスに対応して分泌されます。
その能力は
・血糖値の上昇(肝臓での糖新生)
・脂肪代謝の促進
・抗炎症
・抗アレルギー
・タンパク質の代謝調整
などを持っています。
こうしてみると特別身体に悪い反応はなさそうです。
ですが、有酸素運動、かつそれが長時間のものとなるとそうはいきません。
コルチゾールの影響を受け続けることによって
・甲状腺ホルモンの分泌が減る(代謝促進効果のあるホルモン)
・筋肉が減る(筋肉のタンパク質を分解し始める)
・免疫力の低下(免疫の暴走)
などが起きてきて、いい働きが逆転するような形になることがあります。
長時間の有酸素運動はストレス過多に
薬と毒の関係のように、有酸素運動も長時間になってくると身体を壊しにきます。
というのも先ほど言ったようにコルチゾールはストレスホルモンと呼ばれています。
ずっとストレスにさらされている状況を想像すると、身体に悪い感じしかしませんよね。
マラソンのような長時間の有酸素運動は、ずっとストレスにさらされている不健康な状況を作りかねません。
実際に、長時間の有酸素運動によってコルチゾールの分泌が続き影響を受けている状況は
【慢性炎症】
状態を作り出します。
炎症自体は悪い反応ではありませんが、それが慢性がすると【炎】という文字のイメージのように身体を弱火であぶり続ける感じでダメージを少しずつ与える状況になります。
慢性炎症は身体を壊しにくるんですね。
その結果どうなるかシンプルにまとめるなら
【老ける】
ということです。
加えてマラソンを例に挙げるなら、屋外でのスポーツになるので長時間紫外線にさらされることになるので、ダブルパンチで身体にダメージをくらうことになり、より一層【老ける】可能性があるということです。
長時間の有酸素運動はせず屋内で
有酸素運動自体は身体にいいものではありますが、それは条件次第です。
もしマラソンなどをやるなら
・1時間以内(40分くらいを超えたあたりから劇的にコルチゾールが増える)
・毎日やらない(そもそもトレーニングを毎日やるとコルチゾールが増える)
・屋内でやるか夜間にやる(紫外線の影響をカットしたい)
といった形でやるのがいいかと。
もしやるならであって、実際には有酸素運動が無酸素運動よりダイエット効果があるわけではないので、あえて有酸素運動をする理由はあまりないんですね。
屋外などを走ったりすることで気持ちよさを感じてストレス解消になるケースもあるので、全否定はできませんが、ダイエットのためにと考えるならあえてやる必要はないのかなと思います。