糖質制限は糖質をゼロにすることじゃない
できるだけ効率よくダイエットしたい時、糖質を頑張って制限する人は多いと思います。
でも糖質制限ダイエットが辛い、甘いものを食べたい、パンを食べたい、コメを食べたい。
そんな人がほとんどじゃないでしょうか。
糖質は確かに太りやすいものですが、実は全く摂らないことがダイエットの邪魔をします。
糖質制限ダイエットをしていても、糖質を摂ったほうがいいわけを説明していきます。
糖質を極端に制限すると体内の水分が抜ける
糖質を極端に制限することで体重は減少していきますが、その現象は実は身体の水分が抜けているだけの可能性があります。
というのも、身体に貯めこまれる水分は糖質とセットになって吸収されるシステムがあるからです。
正確に言うと、筋肉にグリコーゲン(糖質の塊のようなもの)が入っていくときに水分が必要です。
糖質がないと、筋肉内の水分も減ってしまいます。
そして、筋肉は身体の大部分の容量を占めているので、そこに水分がなくなるということは身体全体で見た時の水分量も減っているということ。
糖質制限ダイエットをして体重が減って『やった!!』と思っていたら、実は水分が減っていただけ、なんてことのないように、糖質は極端に制限しないようにするのが良いです。
糖質は脂質代謝の加速にも使われる
糖質を制限するのは脂肪を減らしたいからでもありますが、その脂肪の代謝に糖質が必要なんですね。
脂質の代謝経路に【TCAサイクル(クエン酸回路)】というのがあるのですが、そのサイクルの中で糖質(グルコース)は脂質の代謝のスイッチにもなっているんですね。
ということは脂質を燃やしたいのであれば糖質が必要だということ。
痩せるための糖質制限が逆に脂肪を燃やしにくくして痩せにくくなってしまうという悪循環を作らないように糖質は摂ったほうが良いんですね。
糖質制限が精神状態を悪化させる
糖質制限は精神状態にも影響を与えてしまいます。
極端な糖質制限は血糖値も極端に下げてしまいます。
血糖は脳の貴重な栄養源なので、その栄養が不足すると脳の機能も十分に発揮できなくなります。
精神機能も然りです。
私も極端な糖質制限を試したことがあるのですが、イライラしやすくなりました。
また糖質はセロトニンという物質(幸せホルモン)の産生にも関係しています。
セロトニンはうつ病や不眠症などにも関係しているので、不足するとやはりメンタルが病むことになります。
メンタルが病んだ状態でダイエットという困難に立ち向かうのも難しいので、糖質制限はほどほどにしたほうがいいですね。