首を伸ばすとシワができる
女性で首の前のシワを気にする人は多いと思いますが、男性自身も気になるところではありますよね。
シワ=老けている、みたいなところがありますので。
この首のシワ、実は首をキレイに見せようとするがゆえにできてしまう可能性があります。
その理由を説明していきます。
キレイな首は細く長い
男性よりも女性に多いのですが、首をキレイに見せようと努力する人は多いと思います。
どんな首がキレイに見えるかというと
・細い
・長い
首が想像できます。
首が細く長いとモデルさんのような印象も出ますよね。
逆に太くて短いと、力強い男性的な印象が強くなるので女性はそこには近づきたくないはずです。
男性も最近では中性的な印象のほうが好まれるので、細くて長いよりの首のほうがいいかもしれないですね。
韓流の影響でしょうかね。
首を細く長くするには?
では首をキレイにするために、細く長い首を目指すとしたらどうすればいいのか。
それはシンプルに
・首を伸ばす
ことです。
首を伸ばせば自然と長く細くなります。
社交ダンスやバレエをする人なんかは、そういう首をあえて作ります。
そのほうが見栄えが良くなるからです。
首をキレイに見せたいのと同じ理由ですね。
では、首を伸ばすにはどうしたらいいのかというと
・首のカーブ(前弯)をなくす
ことです。
首は通常、横から見た時にわずかにカーブしていますが、そのカーブの線を直線にすると、カーブの端と端が離れるので、首の長さは増すことになります。
構造的に首を長くすることはできないので、その方法しかないんですね。
そして、首を長く細く見せたい人はそれをほぼ無意識にやっています。
感覚としては、頭をより上の位置(天井とか空に)に持っていくような感じでやります(おそらく)。
首をキレイに見せるデメリット
実際に、それで首が細く長く見えるようになるワケですが、このやり方にはデメリットもありまして。
それが
・首の前側にシワができる
ことなんですね。
なぜシワができるのか。
それは
・首の前側の筋肉が固まるから
です。
ではなぜ固まるのかというと、それは首を前弯をなくして伸ばしてその形をキープするには
・首の前側の筋肉の緊張を保ち続けないといけないから
です。
首は本来自然と前弯を作ってしまう構造ですが、その自然な状態に逆らって真っ直ぐにするワケですから、筋肉の緊張を高めた状態をキープするしかありません。
この筋肉の緊張を高めた状態、あまり良い印象はありませんよね。
筋肉がこったり、痛みを出したり、身体の可動域が小さくなってしまったり。
それに加えて、緊張の高まり続けた筋肉は
・固まる
・保水率が下がる
といった状況に追い込まれます。
それでも皮膚のシワとは関係ないように思うかもしれませんが、全然関係がありまして。
それは
・固まった筋肉の上に乗っかっている皮膚も固まるから
です。
皮膚と筋肉(筋膜)はスキンリガメントという細い靭帯でつながっています。
皮膚を軽く押して上下左右に引っ張ると、際限なく引っ張れないのはスキンリガメントが合って、ある程度皮膚が筋肉に固定されているからです。
そしてスキンリガメントは、皮膚自体が固まっても固まりますし、筋肉が固まっても固まります。
さらにスキンリガメントが固まった皮膚は滑走性を失いがちです。
上下左右にもっと引っ張れなくなるということです。
より皮膚が動かない状態になるということですね。
筋肉や関節が代表例ですが、動かさない部分はほっとくとドンドン動かなくなります。
それが皮膚に起きた結果、皮膚は滑走性を失い、本来であれば首の動きに伴って動いていた皮膚が動かなくなります。
首を曲げる時にも皮膚は動いていて、皮膚に加わる圧縮力(この場合シワを作る力)を分散しているのですが、それができなくなります。
なので、その結果首の前側にシワができてしまうんですね。
そして、その状況は首を長く細く見せようと伸ばしている限り変わらないんですね。
そうやって首の前側のシワが消えなくなっていくわけです。
首のシワを消す努力はムダになるかも?
シワを消そうとエステに行ったり首のストレッチをしたりと頑張っても、これは消えません。
なぜかというと、
・首を細く長くするために首を伸ばす
という意識が変わってないからです。
首のシワを消したい人で、何をやっても消えない人は、その意識を変えないといけないです。
もしかしたら無意識にやってる可能性もあるので、無意識にやってるのを意識化に引っ張り上げましょう。
まあ、その場合、首をキレイに見せたいという願望を放棄しないといけないですけど。
まずはダイエットをして全体的にシュッとさせるようにするのが無難かと思います。