ファスティングで流行った酵素、意味あります?
・ダイエットのために酵素を飲んでいる
・ファスティングで酵素を飲んでいる
・慢性的な体調不良で酵素を飲んでいる
という人、ホントに酵素が効いているのか、ちゃんと検証してますか?
酵素を摂っても身体は健康にならない
そもそも酵素が流行り出しのはおそらく
・ファスティング
でしょう。
要は断食をかっこよく横文字にして大衆に受け入れやすくした感じですね。
アメリカなんかはそうやって代替医療的なことを流行らせるのが得意ですから。
で、断食なので基本的に水以外は摂らないんですね、本来は。
ただ、水以外を摂らない状態を何日も続けるのは危険なので、何か摂らないといけない。
でも身体に悪そうな現代食は摂りたくない。
と、そこでマッチングさせたのが
・酵素
なんでしょうね、きっと。
酵素は身体の中にも存在して、身体の代謝の触媒(加速装置、みたいなもの)になるので、それを摂ることは健康に良い、というイメージを連想させやすいんだと思います。
そう、あくまでそういったイメージを持たせる、ある種の印象操作のようなものなんですね、実は。
というのも、酵素を口から摂取した場合、仮に生きた酵素を摂取したとしても胃の中で胃酸にやられて死んでしまうからです。
つまり、結果として酵素の死骸が腸で吸収されるだけだということ。
で、酵素の主な構成物質は
・タンパク質
なので、酵素を口から摂取する=タンパク質を摂る、というだけの話なんですね。
じゃあ、酵素じゃなくてプロテインでも飲めばいいじゃね?となるわけです。
しかも、タンパク質なんで普段から摂っている通常の栄養素ですし。
なので、ファスティングやダイエットのためのサプリや、健康増進のためのサプリとしての酵素は、ただタンパク質を摂っているだけのことになり、特別な効果は期待できないんですね。
企業戦略としての酵素イメージ
ですが、企業などが印象付けた
・酵素=身体に良い
というイメージが浸透しすぎて、酵素にハマる人が多いんですよね。
実際に酵素を飲んでいる人で身体が大きく変化した人は少ないと思います。
私が聞いた話の中でも、酵素が明らかに効いたという人はいませんでした。
ファスティングなんかは、酵素とセットで行われていますが、それによる変化は酵素の効果というよりも単純に栄養摂取のバランスが大きく変わったことによる変化だと思います。
あとはプラセボ効果で身体に良い酵素を摂っているから、ご飯抜いても大丈夫いう安心感で続けられる感じでしょう。
ご飯抜いても急に身体は変わらない
そもそも、1週間やそこら食事を変えても身体が大きく変わることはありませんので。
デトックスというみんな大好きなパワーワードがそこに入ってくるのも、酵素神話を狂信させることになっているんでしょうね。
断食してもデトックスにはなりませんからね。
栄養を普通に摂らないと内臓の働きも弱くなりますから。
デトックスで重要な腎臓や肝臓も、です。
酵素は身体に良い、と強く信じている人でちゃんと効果を実感しないにも関わらず続けている人は、一度その習慣から離れてみるのをオススメします。