髪の毛と体毛は違うのか?
薄毛で疑問に思ってしまうのは、
『なぜ頭皮の毛は薄くなるのに体毛は薄くならないのか?』
です。
同じ毛で、太い細いはあれども構造的には同じはず。
でも髪の毛だけ薄くなる。
考えれば考えるほど不思議に思ってしまいますが、一度考察してみます.
5α-還元酵素2型(5αリダクターゼ)なるもの
男性の薄毛の原因と考えられているのが
【5α-還元酵素2型(2型5αリダクターゼ)】
です。
その酵素が男性ホルモンであるテストステロンを変化させて
【ジヒドロテストステロン】
という物質に変換します。
その物質の役割は
『毛髪の成長を抑制すること』
です。
となると、2型5αリダクターゼの働きが強い人は
『髪の毛が薄く体毛も薄い』
となり、2型5αリダクターゼの働きが弱い人は
『髪の毛が濃く体毛が濃い』
ということになるのか、と思いますが…。
実際には『髪の毛が薄く体毛は濃い』人が多かったりするものなので、違ってきます。
実は2型5αリダクターゼは
『頭頂部や前頭部の毛根(毛乳頭細胞)に多く存在する』
んですね。
なので頭頂部や前頭部は髪の毛が薄くなりやすいというワケです。
その理屈なら2型5αリダクターゼが薄毛の原因だということにも納得です。
髪の毛が薄くヒゲが濃い人はどうなの?
ですがこの2型5αリダクターゼ、その他に
『脇毛、ヒゲ、陰毛』などにも多く存在していたりします。
となると『髪の毛が薄くヒゲは濃い』人もいるので、2型5αリダクターゼが薄毛の原因なのか?という疑問も出てきます。
なので、『2型5αリダクターゼが薄毛の原因とされている』となっているワケなんですが。
普及しつつある薄毛治療薬は2型5αリダクターゼの働きを抑制するものもあり、それで効果が出ているのですから、原因と考えてもいいですが、100%ではないということでしょう。
実際に薄毛治療薬を使っている人も、『生えてはくるが理想通りはいってない』なんて方も多いので。
まだまだ薄毛の研究は求められますね。
薄毛は外見の大きな変化をもたらすので、メンタルにも大きなダメージを与えます。
薄毛でうつ病になるなんてことも少なくないです。
2型5αリダクターゼ以外の薄毛要因
薄毛予防や改善を目指すなら、他には頭皮の血流改善くらいしか現状はないかと思います。
元々頭皮は身体の上の末端であり、末端は血流が行き届きにくい場所です。
頭皮は血流が悪くなりやすい場所なんですね。
血流が悪く栄養が届きにくい場所。
解剖図で見ても大きな頭頂部は大きな血管が一番少ない場所に見えます。
2型5αリダクターゼが多く、血流も悪いときたら余計に薄毛になりやすいですね、これは。
なんにせよ、薬も血流改善も試してみないと(長期的に)分からないので、まずはやってみるしかないですね。