あまり意識しない胸骨
姿勢を直そうと試みる時、よくやるのが肩甲骨を内に寄せて胸を張る、といった方法があります。
でも、その方法で姿勢が良くなることはほとんどないんじゃないでしょうか。
特に肩こりや首こりを気にして姿勢を直したい人は、肩こりなどが改善しなくて姿勢が直ってないと感じると思います。
そこで姿勢を直す、コントロールする際に意識をおくと良いポイントが【胸骨】になります。
それを考察していきます。
胸骨は実は真っ直ぐではない?
胸の間にある骨が胸骨で、触れば簡単に分かります。
その胸骨と肋骨がつながっているので、肋骨の間には少し指が入ります。
その胸骨ですが、そのパーツのボディイメージがくるってしまっている人がたくさんいます。
結果、胸骨の位置や動きをコントロールできていない人が多いということ。
多くの人は立位で見た時、胸骨が地面と垂直になっていると思っているようです。
ですが実際は違って傾いています。
図で見る
こんな感じ。
ちゃんと傾斜がありますよね。
それが通常の位置なのに、姿勢を直そうとする時には胸骨の傾きを正常な位置に戻そうとする人はほぼいないと思います。
肩甲骨を内に引いて、胸骨を前に出そうとする人がほとんど。
そこを修正するだけでも、姿勢のコントロール能力は変わってきます。
胸骨が傾いていることが分かると呼吸も変わる
胸骨の傾きが理解できると、呼吸も変わってきます。
呼吸で胸郭が広がったり縮んだりする時も胸骨が動きますので。
その胸郭の動きが胸骨の傾きを作る一つの要因になっています。
呼吸で息を吸う時、胸郭の下の部分(おおよそ、胸骨より下の高さ)は横に広がります。
逆に、胸郭の上の部分は前後に広がります。
そして、その前後の広がりは上の方より下の方が大きく広がります。
そうした上部と下部の広がり具合の大きさによっても胸骨の傾きは変わってきます。
姿勢に呼吸も関係してくるのですが、そこにはそういった要因もあるということです。
胸骨の上と肋骨の間をマッサージしてみる
胸骨の傾きや動きが理解出来たら、あとはそこを改善するべく色々試していくべきです。
簡単にできるセルフケアとしては、胸骨のマッサージがいいかと思います。
やり方は簡単、そのまま胸骨の上の皮膚や筋肉を擦ってあげるだけです。
加えて、胸骨には肋骨がくっついているので、そのくっついている部分の間(肋間)に指を入れてマッサージするのも良いです。
呼吸法から変えるというのも王道ですが、まずは簡単なところからやってみて変化を感じるのがオススメです。