幹細胞の培養液なので幹細胞ではない?
幹細胞コスメに入っていると言われている
【ヒト幹細胞培養液】
ですが、幹細胞の培養液なので、幹細胞じゃなくて培養液なのか?と勘違いしてしまいそうですよね。
実際にはどんなもので、どんな成分なのか調べてみました。
細胞の培養液?
幹細胞ではなく【幹細胞培養液】ということでパッケージの仕方としては
・脂肪由来の幹細胞を培養液につけて培養し、そのまま液ごと商品に入れる
みたいです。
なので、とりあえず元の幹細胞は商品に入った際には死んでいるでしょうね。
ただ、培養液中には幹細胞が作った
・成長因子
・サイトカイン(炎症反応など免疫に関与)
が含まれているので、それが肌に塗った時に皮膚の基底細胞(筋線維芽細胞など)を活性化させ
・コラーゲンの再生を促す
などターンオーバーを高めて肌質をアップする、といった感じです。
成長因子と炎症のコラボ
特に推しポイントとして
・成長因子
を挙げているみたいですね。
成長ホルモンのような働きをするようで、幹細胞コスメの場合は
・コラーゲンの産生を促す
という目的が強いようです。
ただ、コラーゲンの産生を促せば肌がキレイになる、というのはちょっと短絡的です。
それだとただ、コラーゲン線維の密度が上がるだけなので、肌が固くなるイメージです。
そこで出てくるのが先ほど挙げた
・サイトカイン
です。
このサイトカインは免疫に関係してくるので、要らなくなった(古くなった)細胞を食べてくれるマクロファージなどの働きを高めてくれます。
そうなると、古くなったコラーゲン線維を食べてくれて、その分は成長因子によって増やされたコラーゲンに入れ替わり、まさにターンオーバーする感じです。
これはあくまで、私の想像なんですけどね。
色々調べてみても、正直明確な作用は分かりませんでした。
ざっくり言うと、
・成長因子が細胞に働いて細胞の機能を活性化する
なんですけど。
幹細胞以外にも効く成分が入っている
スキンケア商品で常につきまとう問題、ボトルネックとして
・果たして肌に塗った成分が肌の奥にある細胞まで浸透するのか
問題がありますので、結局ヒト幹細胞培養液に美容効果があっても細胞まで届いていない可能性もあるワケです。
しかも、幹細胞コスメにはヒト幹細胞培養液以外にも当然肌に良い成分が入っているので、そっちが効いているだけの可能性もあるという…。
ぶっちゃけ、どんなスキンケア商品にも入ってる【グリセリン】だけでも美容効果はありますし。
ヒト幹細胞培養液が効くのか効かないのか、調べてもよく分からない状況です。
私としては、そういった商品に手を出す前に食生活を変えたら?と思ってしまうのですが…。
人間やはり楽して成果を得たい生き物ですから、食生活を変えるのはハードルが高いのかな…。
まだまだ幹細胞コスメには謎がいっぱいです。