体温調整機能をリセットして冷え性対策
冷え性は地味な症状ではあるものの、普段の生活の中ではかなり気になる症状だと思います。
そういった人の対応策としては
・手足を温める
といったものにだいたいなりがち。
でもその方法だとだいたい冷え性は改善しないみたいです。
なので、冷え性について考察しつつ別の方法を考えてみましょう。
冷えを感じたら普通は熱を産生する
冷え性というのは実はおかしな症状で、通常であれば
・冷えを感じたら熱を産生して体温補正する
という反応が出るはずです。
ところが冷え性では、冷えを感じていても温かくはなりません(だから冷え性なワケで)。
となると脳への寒いという信号は行っている状態で、そこから先に問題があるということになります。
手足が寒いという信号を受けることによって
・熱を産生するという信号を末端に送る
・信号を受け取った末端部が熱を実際に産生する
わけですが、それが行われていないから冷え性になっているという感じです。
※実際には、中枢に寒いという信号が行かなくても寒さを感じ取った末端部がそのまま熱を生み出す部分もあります。この記事ではそれは一旦置いておきます。
脳自体の問題なのか信号経路の問題なのか
冷え性の問題は、脳自体の問題なのか、脳からの信号の通り道(神経)の問題なのか、それは残念ながらはっきりさせることはできません。
それがもし分かっているとしたら、冷え性は完全に、誰でも治る症状になっているハズなので。
脳自体に問題があったり、神経系に問題があったりするなら、それはもう冷え性なんか気にしてる場合の状態ではなく、もっと他の危険な症状が出ていそうなものなので、実際は脳や神経に問題がある、とは言えない状態だと思います。
つまり、問題があるとは言えないレベルのちょっとした不具合があるのでは、という感じです。
完全なる想像のお話になりますが、例えば首をマフラーなどで【温めすぎて】脳へ入っていく血液が十分温かくなってしまっているから、とかもあり得るかと思います。
※脳内の温度を元に体温調整をするシステムがあります。なので、末端が寒さを感じていても脳温が十分なら熱を生み出そうとはしないかもしれません。
例えで挙げた推測は、現代生活の室温や体温がエアコンや体温調整に優れた衣類で、身体の機能を使わなくても体温調整できてしまっていることにも関連してくると思います。
体温調整を自力でしなくてもいい状況に慣れ過ぎて、特に異常がなくても体温調整できなくなっているだけの可能性もありますね。
交代浴で体温調整をリセットしてみる
結局、冷え性の原因や仕組みはハッキリは分かりません。
とりあえず、冷え性の部分を温めればいい、というシンプルな作戦は効かないということは分かってますが。
そこで試してみて欲しいのが
・交代浴
です。
お風呂で身体全体がしっかり温まった後に、冷たいシャワーを全身に30秒ほど浴びて、またお風呂に浸かって温まり冷たいシャワーを浴びて、を何度が繰り返す方法です。
全身に冷たいシャワーを浴びるのがキツイ人は、手足だけ交代浴をしてみるのを試してみてください。
熱→寒→熱→寒→…、と繰り返すことで身体の体温調整機能自体を刺激できます。
ポイントは寒さをしっかりと感じさせるところかと思います(風邪ひくまではやらないように)。
忘れていた感覚を思い出すように、寒さに対する身体の反応を引き出します。
生活しやすい環境に慣れてしまうと、いざとなった時に身体の反応が悪くなって困ってしまいますね。