結論:太りやすさと年齢はあまり関係ないかも
体重を気にする人がよく口にする言葉に
『歳をとったから痩せにくい』
というのがありますが、果たしてそれは本当でしょうか。
確かに、歳をとるにつれて太る人は少なくないですが…。
その辺りを考察してみます。
加齢とともに代謝は悪くなるのか?
加齢とともに代謝が悪くなった、と感じるのはどんな時かというと、だいたいが
【ケガや病気の治りが悪くなった】
時ではないでしょうか。
組織の回復も新陳代謝の一環ではあるので、そこから考えると
【ケガ治りにくい→代謝が落ちている→太りやすい】
となってもおかしくはないのかなと思います。
体感しやすい現象でもあるので、その思考が強化される面もあります。
ただデータを見てみると…
体感しやすい現象ではあっても、それが妥当かどうかとは別問題なことが多いのが身体の健康の話です。
習慣的に半身浴をして汗をかき体重を減らしていたら、実はただの水抜きだったなんてこともありますので。
なので、データがあればデータを見て判断するのが一番です。
そして、そういったデータを見ていくと
【加齢と代謝の低下には相関関係はない(薄い)】
ということが分かってきます。
関係あるように見えて、なかったんですね。
じゃあ、何と代謝の良し悪しが関係していたかというと
【筋肉量】
です。
結局筋肉なのかい、とツッコみたくなりますがリアルはそんなものです。
シンプルでかつ面白味のないものです。
よくよく考えると加齢とともに動かなくなる
筋肉量が代謝の良し悪しに関係するのなら、筋肉量は何に関係してくるのか。
それは主に
【活動量】
です。
筋トレや日常生活でどれだけ身体を動かしているか、ですね。
※食事の問題などは一旦置いておきます。
歳をとることで、
・動くのが億劫
・遠出したくない
・動くと身体が痛い
・運動すると疲れるから嫌
といった部分が出てきて、活動量はやはり減りがちです。
最初に出した
『歳をとったから痩せにくい』
という言葉も、歳のせいにしているけど実際は身体を動かす機会がなくなってきているだけ、なことがほとんどです。
歳のせい、というのは非常に使いやすい理由になりますので。
よく病院の診断で『歳のせいです』と言われて気分を害する人は多いと思いますが、少なくとも太りやすさは歳のせいではない可能性が高いので、運動などを頑張りましょう。
結局、当たり前で無難が答えになってしまうんですよね。
ダイエットはやはり気楽なものではないですね。