断食ブーム
ファスティング(断食)が市民権を得て、もう何年もたったように思います。
酵素を飲む、といった怪しいやり方(商品?)もあるものの、少なくとも食事の量を減らすことに健康効果があることは分かってきています。
ちなみにファスティングがデトックス(毒素を排出するという意味の)になるというのも怪しいので気をつけましょう。
怪しい商品交じりのファスティングがあるのに注意しながら取り組めば、食べ過ぎな現代生活にはと入れた習慣だと思いますので、この後の説明も見ながらやってみてください。
断食(ファスティング)やるならプチ断食
【断食】という言葉を聞くと文字通り『食を断つ(食べない)』と連想する人も多いと思います。
一日だけ、とか短い期間、食を完全に断つ(お茶や水は飲みますよ)のも効果的ですが、それよりもやりやすいのが
【プチ断食】
です。
【8時間ダイエット】とも言われます。
やり方を一言で言うなら
『1日16時間、食を断つ』
です。
例を挙げるなら、『昼ご飯(12時)と夜ご飯(20時)を食べて、朝は食べない』という感じ。
24-16=8時間の間に食事を摂って、残りは食べない、それだけです。
めっちゃシンプルじゃないですか。
しかも、食事は普通に摂っても大丈夫という楽さ。
完全に食を断つのはきつくても、プチ断食なら何とか続けられそうな気がしてきません?
※8時間の間に普通に食べてもいい、を食べ過ぎてもいい、と勘違いしないように気をつけましょう。
身体が飢えを感じることが必要
プチ断食で一食抜くことで摂取カロリーも減ることなるので、確かにダイエットにもいいのは分かります。
ただ、それ以上に重要な意味は『身体に飢えを感じさせる』こと。
よく言われていることですが、私たち人間の身体の仕組みは【狩猟採取生活】をしていた頃とほとんど変わっていません。
その時代は、食べたい時に食べれない、食べたいものだけ食べれない、時代です。
現代とは真逆な生活です。
しかも、食事をしてカロリーを摂取するのにも狩りをしたりとカロリーを消費する必要もありました。
必然的に身体が飢えを感じることは多かったと思います。
その状況に応じた身体のシステムが作られていたワケですから、そこに合わせていくのが身体の機能を上手く使うことにつながります。
なので、そういった状況に近づけるためにプチ断食が効果的だったりするんですね。
食べない負荷(ストレス)も必要
断食を身体への負荷(ストレス)だとするなら、運動と同じ感覚で行うのもいいと思います。
身体を動かしカロリーを消費し疲労を溜め込む運動は、短期的には不利益な行動になりますが、長期的に見れば体力もつきますし、健康効果は高いです。
断食もそれと同じで、短期的にはお腹が満たされず満足感を得られないかもしれませんが、長期的に見れば身体にとってプラスになります。
ストレスストレスと聞くと、身体に悪いと連想してしまいますが、身体はストレスを欲しています。
ストレスがあるから、強くなろうとするんですね。
食べれないストレスが身体を強くする、身体機能を高める、身体機能を正常化する。
その感覚が分かると、ストレス全般に対する処理が上手くなりそうですね。