横隔膜と食道と胃の関係
・コロナ後遺症で食欲不振(胃もたれ)などがある
・普段からみぞおち辺りに違和感がある(痛みや圧迫感など)
・食事をすると気持ち悪くなるから食べたくなくなる
という人は、もしかすると横隔膜と胃の連携が悪いのかもしれません。
食道裂孔ヘルニア
食道裂孔ヘルニア、というワードは知らない人のほうが多いと思います。
食道の位置が通常より上、つまり横隔膜の上にはみ出てしまう病気です。
これが起きるとまず
・ゲップが出やすい
といった症状が出るのですが、そこからさらに
・胃液や食べたものが逆流する
といったことが起きやすくなります。
いわゆる、逆流性食道炎ですね。
で、その症状として
・胸焼けがする(胸痛、みぞおち辺りの痛みなど)
といったものが引き起こされます。
これは、食道が通過し胃の近くにある横隔膜に異常が起きる時、
・胃の症状
も引き起こされることを示しています。
そして、横隔膜は呼吸機能の主役です。
そして、新型コロナは呼吸器系に大きなダメージを与えます。
そのつながりを考えると、新型コロナは横隔膜の機能にも悪影響を与えている可能性がありますね。
だた、コロナによって食道裂孔ヘルニアが起きる、と断言できるわけでもないのですが、可能性はなくはない、といったところでしょうか。
胃や食道の症状を横隔膜(呼吸)で
少し話が脱線しましたが、横隔膜と食道(胃)は互いに影響し合うものだということが一番言いたかったことです。
となると、胃や食道の症状が起きているとき、横隔膜にアプローチすることで好い影響が出る可能性があるということです。
横隔膜、だとイメージしづらいと思うので、呼吸機能と置き換えましょう。
呼吸機能を改善することで、逆流性食道炎をどう改善するのか。
ポイントは、横隔膜の動きです。
呼吸機能聞いて、呼吸が深い浅い、腹式か胸式か、酸素と二酸化炭素、なんかを想像する人が多いと思いますが、そんなことよりももっと明確にしておきたいのは
・息を吸う際に横隔膜は収縮し、その位置を下げる
・息を吐く際に横隔膜は弛緩し、その位置を上げる
ということ。
その物理的な動き、空間的な動きを何よりも理解しておいたほうが良いです。
できるなら、YouTubeの動画で横隔膜の動きを確認したほうがいいですし、解剖図を見てその構造を覚えて自分の身体に当てはめてイメージしたほうがいいです。
腹式呼吸で息を吸った際にお腹が膨らむのは、
・横隔膜が下がって、腹腔の内臓が下や前に押し出されるから
ですし、息を吐いてお腹が凹むのは
・横隔膜が上がって、内臓が元の位置に戻るから
です。
ただただ、そのイメージを持って呼吸をするトレーニングがオススメです。
もちろん、ヨガでやっても大丈夫です。
ですが、横隔膜の構造や動きのイメージがちゃんと出来ているかどうかは、かなり大きな問題になるので、ぜひやっておいてください。
横隔膜が固まると食道が…
呼吸機能が低下している状態は、横隔膜が上手く動いていない状態で、その状態の横隔膜は固まっています。
その固まった横隔膜を食道は貫通していくワケです。
ジャージの上下を着るより、スーツを着るほうが窮屈で動きにくいような感じで、食道が非常に窮屈な思いをすることになります。
その状態が食道にとっていい状況でないことは明らかです。
そんな感じに逆流性食道炎を考えてみて、呼吸機能を改善するように取り組んでみると改善の兆しが見えるかもしれないですよ。
お金がかかる方法でもないので、ぜひ一度お試しください。
あとは、ちゃんと継続してやってみてくださいね。
すぐに身体が大きく変化することはありませんので、悪しからず。